試験別サービス

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薬物動態試験

LSIM安全科学研究所では、in vivoおよびin vitro動態試験の豊富なメニューを取り揃え、国内外の規制当局による医薬・農薬等の安全性試験に関する査察でGLP適合性が確認された運営管理体制下で、申請資料の信頼性の基準(医薬品医療機器等法)、OECD GLPおよび農薬GLPに準拠した薬物動態試験(生体内運命試験)を実施しています。なかでも農薬GLPに準拠した皮膚透過性試験は当社の特色ある試験として、ご好評を頂いております。

今後も、最新技術、各種ガイドラインおよびレギュレーションの動向を注視し、研究開発の様々な局面におけるお客様の多様なニーズにお応えして参りますので、お気軽にお問合せください。

受託業務のご紹介

  • 1.薬物動態試験

    • 1.1ADME試験(吸収、分布、代謝、排泄)

      AAALAC認証を取得したGLP適合施設で、申請資料の信頼性の基準(医薬品医療機器等法)または農薬GLP、OECD GLPに対応した薬物動態試験を実施します。 優れた動物実験技術をもとに、各種動物を用いた吸収・分布・代謝・排泄試験を実施します。測定データはバリデートされた薬物動態試験支援システムでオンライン収集・演算され、電子データのData Integrity対応を実現しています。

    • 1.2胎盤・胎児移行性試験、乳汁中分泌試験

      妊娠ラット(器官形成期および周産期)の組織内放射能濃度を測定します。
      組織摘出法およびQWBA法での評価が可能です。
      授乳期のラットの乳汁および血漿中放射能濃度を経時的に測定し、被験物質の乳汁への移行性を評価します。

    • 1.3ヒト肝キメラマウス等を用いたADME試験

      ヒト正常肝細胞を移植したマウス(ヒト肝キメラマウス)に被験物質を投与し、生体試料中の代謝物を検索するサービスを提供しています。In vivo試験でヒト特異的な代謝物生成の有無を早期に確認することにより、医薬品開発におけるリスクの低減に役立てることが期待されます。
      薬効薬理試験の受託において築いた病態モデル作製技術を活かし、各種病態モデルを用いた薬物動態試験の実施も可能です。適用可能な病態モデルについてはお問合せください。

    • 1.4蛋白結合率

      被験物質の蛋白結合率をin vitroで評価します。実験動物ではin vivoでの評価を行うことも可能です。

      • 評価動物:ヒト、サル、イヌ、ウサギ、ラット、マウス、その他
      • 試料:血漿、血清、精製蛋白(アルブミン、α1-酸性糖蛋白、γ-グロブリン等)
      • 評価方法:限外濾過法、超遠心法、平衡透析法
      • 評価内容:蛋白結合率、結合蛋白の同定等
    • 1.5血球移行率

      被験物質の血球移行率をin vitroで評価します。実験動物ではin vivoでの評価を行うことも可能です。

      • 評価動物:ヒト、サル、イヌ、ウサギ、ラット、マウス、その他
      • 試料:新鮮血液
      • 評価内容:血球移行率、血液/血漿中濃度比(Rb)
    • 1.6薬物代謝酵素阻害試験

      被験物質が薬物代謝酵素に与える影響を、ヒト肝ミクロソームを用いたin vitro系で評価します。

      • 酵素源:ヒト肝ミクロソーム
      • 測定方法:LC/MS/MS
      • 評価酵素:CYP、UGT等
      • 評価内容:代謝阻害に関する薬物相互作用
    • 1.7薬物代謝酵素および分子種同定試験

      被験物質の代謝に関与する酵素およびその分子種をヒト肝臓から調製した細胞分画や各薬物代謝酵素の発現系を用いたin vitro系で評価します。

      <薬物代謝酵素の同定>

      • 評価酵素:CYP、UGT、FMO、GST、その他
      • 酵素源:ヒト肝ミクロソーム、ヒト肝サイトソール、ヒト肝S9、各種発現酵素(CYP、FMO、UGT)
      • 評価内容:補酵素要求性(CYP、FMO、UGT、ST、GST)、発現酵素による代謝(CYP、UGT、FMO)、特異的阻害剤による活性の阻害(CYP、FMO)

      <CYP分子種の同定>

      • 評価酵素:CYP
      • 酵素源:ヒト肝ミクロソーム、CYP発現酵素
      • 評価内容:ヒト発現系ミクロソームによる同定、阻害剤による同定、相関性による同定
    • 1.8ヒトCYP誘導試験

      被験物質が薬物代謝酵素に与える影響を、ヒト肝細胞を用いたin vitro系で評価します。

      • 評価内容:mRNA発現量測定によるCYP分子種に対する誘導能
    • 1.9In vitro皮膚透過性試験

      ヒトおよび実験動物の皮膚を用いて被験物質の皮膚透過性および皮膚移行性をin vitroで評価します。In vivo(ラット)での経皮投与試験と組み合わせ、ヒトin vivoでの経皮吸収率を推定することも可能です(トリプルパック)。農薬登録(再評価を含む)に必要となる試験成績は、農薬GLP基準下で取得いたします。

    • 1.10代謝物プロファイリング

      <In vivo代謝物プロファイル>
      被験物質を投与した動物から得られた血漿、尿、糞、胆汁および臓器中の代謝物のプロファイリングを実施します。

      • 評価動物: マウス、ラット、イヌ、サル、ウサギ、その他

      <In vitro代謝物プロファイル>
      被験物質の代謝の種差、性差をヒトおよび各種実験動物の肝細胞または細胞分画を用いin vitroで評価します。

      • 評価動物:ヒト、マウス、ラット、イヌ、サル、ウサギ、その他
      • 酵素源:肝細胞、 ミクロソーム(肝、腎、小腸、その他)、S9(肝、腎、その他)
  • 2.その他関連業務のご案内

    • 2.1ナレッジサービス

      ADME実験(RI標識化合物を用いた投与、採血、QWBA、組織・尿・糞・胆汁採取等)の技術指導を行っております。

    • 2.2株式会社ネモト・サイエンスとの提携

      株式会社LSIM安全科学研究所と株式会社ネモト・サイエンスは、薬物動態試験の受託に関する双方向の再委託基本契約を締結しております。この仕組みを活用することで、お客様に対して試験技術ならびに試験実施時期について、より柔軟なご提案をさせて頂きます。

TK/PK試験

  • 1.分析方法開発

    薬物の構造あるいは開示頂いた情報から、主にLC/MS/MSを用いて測定系を立ち上げています。
    測定サンプルの前処理方法、機器の分析条件等について検討します。

  • 2.分析法バリデーション

    開発された測定法について、国内外のガイドラインに準拠した内容でバリデーションを実施します。

  • 3.生体試料中濃度分析

    バリデートされた測定法を用いて、GLPに準拠して測定を実施します。
    トキシコキネティクス試験は、毒性試験と同一のGLP体制の下で測定を実施します。また、マルチサイト対応も可能です。各種動物において豊富な経験を有しております。

  • 4.非臨床ファーマコキネティクス試験

    動物を用いた血中動態試験、バイオアベイラビリティ試験、生物学的同等性試験、薬物相互作用試験等を実施しています。

  • 5.臨床ファーマコキネティクス試験

    臨床検体についての濃度測定も承っております。お気軽にお問合せください。

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動画52本/解説PDF30ファイル
(’22.10.7現在)

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