LSIM 安全科学研究所では、医薬品の薬効薬理試験で使用する多様な病態モデルを応用した受託サービスをご提供しております。病態モデルについては新旧を問わず、中枢、疼痛、感染症、循環器系、呼吸器系、腎泌尿器系、免疫系、血液系、炎症、アレルギー、消化器系、皮膚、糖・脂質代謝系、がん、および in vitro薬効試験等、幅広い分野の試験を受託しており、特に炎症・線維化・自己免疫疾患に関係した有効性評価の需要が高まってきております。また、手術を要する薬効試験を得意としており、コンベンショナル動物、遺伝子改変動物およびミュータント動物を用いた試験の経験が豊富です。また、PCR、フローサイトメーター、各種細胞を用いたin vitro薬効試験についても豊富な実績があります。
近年、細胞製剤(骨髄・脂肪由来幹細胞等)やウイルス製剤などの新規モダリティ対応を進めております。細胞製剤では、肝炎、脳梗塞、心筋梗塞、下肢虚血、関節炎および泌尿器系等に関連した受託実績が、ウイルス製剤では、がんに関連した受託実績があります。また、日本人がん患者由来がん移植モデル(PDX)やB型肝炎ウイルス感染モデルなど、多様な病態モデルを用いた薬効評価試験を提供しております。
お客様の多様なニーズに今後ともお応えしていきますので、お気軽にお問い合わせください。
1.1.1神経因性疼痛
-Bennett(足底熱刺激、足底機械刺激、冷感刺激)
-Chung(足底機械刺激、足底熱刺激)
-Selzter(足底機械刺激、足底熱刺激)
神経因性疼痛は物理的傷害による末梢・中枢神経の障害や、機能的障害によって発症する慢性疼痛疾患です。弊社はBennett、ChungおよびSelzterモデルの豊富な経験があり、安定したモデルの作製が可能です。
1.1.2ストレプトゾトシン(STZ)誘発疼痛過敏(足底機械刺激)
糖尿病性の神経障害は糖尿病合併症の一つであり、三大合併症の中で最も早期に発症します。ストレプトゾトシン(STZ)の投与によりT型糖尿病を誘発し、疼痛過敏を評価します。
1.1.3アジュバント誘発疼痛過敏(ランダルセリット法)
アジュバント誘発モデルは全身性の炎症による痛みを対象としたモデルです。疼痛または抗炎症薬のスクリーニングや評価に汎用されています。
1.1.4カラゲニン誘発疼痛過敏(ランダルセリット法)
カラゲニン誘発モデルは浮腫による痛みを対象としたモデルです。疼痛または抗炎症薬のスクリーニングや評価に汎用されています。
1.1.5抗がん剤誘発疼痛過敏(足底機械刺激、冷感刺激)
パクリタキセルなどのタキサン製剤、ビンクリスチンなどのビンカアルカロイド製剤、シスプラチンやオキサリプラチンなどの白金錯体製剤では、高頻度に末梢神経障害による副作用(しびれや感覚障害や痛み)が発現します。
1.1.6がん性疼痛(転移性骨腫瘍)
がん性疼痛は患者のQOL(Quality of Life)を著しく損なうことから、がん性疼痛に対し適切な管理が求められています。弊社はラット乳がん細胞株MRMT-1を同系ラットの脛骨内に移植する骨転移モデルを用いて、がん性疼痛を評価します。
1.1.7低温やけどの疼痛過敏
-カプサイシン誘発モデル(足底機械刺激)
-UVB誘発モデル(足底機械刺激、足底熱刺激)
1.1.8術後痛モデル(足底機械刺激)
1.1.9変形性関節症(MIA誘発、後肢の重量配分、足底機械刺激、熱刺激)
変形性関節症(OA: Osteoarthritis)は関節の軟骨の変性および消失を特徴とする疾患であり、骨・関節の疾患の中で最も発症頻度の高い生活習慣病の一つです。弊社はモノヨード酢酸ナトリウム塩(MIA)を膝関節腔内に投与して惹起されるOAモデルを保有しています。
1.1.10寒冷ストレスモデル(線維筋痛症モデル、足底機械刺激)
線維筋痛症は原因不明の全身の疼痛(wide-spread pain)を主症状とし、不眠、うつ病などの精神神経症状、過敏性大腸症候群、過活動性膀胱炎などの自律神経系の症状を副症状とする病気です。寒冷ストレスモデルは線維筋痛症モデルとして汎用されています。
1.2.1スコポラミン誘発(健忘)
レバーを設置したオペラント実験箱に動物を収容し、レバーを押して報酬(錠剤型飼料)を得ることを学習させます。この行動を利用して短期記憶に対する薬の効果を検討することが可能です。
1.2.2マイネルト基底核破壊
1.2.3四血管閉塞
1.3.1高架式十字迷路
不安試験法として開発された高架式十字迷路試験(マウス・ラット)を用いて被験物質の抗不安効果が評価可能です。
1.3.2Social interaction test
1.4.1カイニン酸誘発モデル
カイニン酸誘発てんかんモデルは、グルタミン酸神経系を強く興奮させるカイニン酸を腹腔内投与することにより、てんかん様症状が数時間にわたって間欠的に持続するけいれん発作重積状態を示すモデルです。
1.5.1一過性中大脳動脈閉塞(栓子法)
中大脳動脈(MCA)を閉塞したラット脳虚血モデル(一過性MCA閉塞)を用いて、脳梗塞巣体積、神経症状またはロータロッド試験を指標に薬の薬効を検討します。弊社には豊富な経験があり、安定したモデル作製が可能です。
1.6.1メタンフェタミン誘発(統合失調症)
1.6.2アルコール誘発運動障害
1.7.1強制水泳法(無動時間)
動物を逃避不可能な水槽内で遊泳させた場合(強制水泳)の無動時間を指標として、薬の抗うつ様効果を評価します。強制水泳試験は原法に依拠しつつ、当社の実験環境に適合した条件を作出したものであり、豊富な観察経験を有しています。
1.7.2テールサスペンションテスト(無動時間)
動物の尾を固定して吊り下げた場合(尾懸垂)の無動時間を指標として、薬の抗うつ様効果を評価します。マウスの系統差によるうつ様行動や薬物感受性について検討した背景データを有しています。
1.7.3レセルピン誘発低体温
1.7.4LPS誘発うつ病モデル
リポポリサッカライド(LPS)を投与することにより作製したうつ病モデル(マウス)を用いて、強制水泳及びテールサスペンションの無動時間を指標として、薬の抗うつ様効果を評価します。
1.8.1トレッドミル負荷
1.9.16-hydroxydopamine(6-OHDA)誘発パーキンソン病モデル(ラット)
1.10.1ALSモデル(ラット)を用いた試験
※動物の入手には事前協議必要
1.11.1新生児低酸素性虚血性脳症モデル(ラット)
作製したHIEモデルを用いて、シリンダーテストやモリス水迷路等を指標として、薬の薬効を検討します。
弊社はバイオセーフティレベル(BSL)2の動物飼育区域を有しており、BSL2までのウイルス、細菌などの感染実験が対応可能です。インフルエンザウイルスおよび黄色ブドウ球菌(MRSA含む)の受託試験の実施体制を整えております。また、弊社の治験センターが所有している臨床分離株の使用も可能です。
2.1インフルエンザウイルス感染
2.2黄色ブドウ球菌感染
2.3MRSA感染
2.4マラリア感染
※マラリア原虫をご提供いただければ対応可能です.
3.1.1自然発症高血圧
自然発症型高血圧ラット(SHR)を用いて、被験物質の降圧作用あるいは予防効果の検討ができます。血圧測定はラット・マウス用非加温非観血式血圧計を用いて行います。
3.1.2腎動脈狭窄高血圧
3.1.3食塩負荷高血圧(ダールラット)
Dahlラットは高食塩混餌飼育により高血圧を自然発症します。自然発症高血圧モデル(Dahlラット)を用いて、薬剤の降圧作用あるいは予防効果の検討ができます。血圧測定は非加温非観血式血圧計を用いて行いますが、カテーテル・トランスデューサーを用いた観血式血圧測定も可能です。
3.2.1心筋梗塞(永久閉塞/虚血–再灌流)、心不全(慢性)
心疾患の評価として、臨床と同様に心筋梗塞を起こした時点での治療を検討する急性期評価と、予後の心不全予防および延命効果を検討する慢性期評価を実施しています。再生医療分野の試験も受託可能です。
3.3.1シリコン片馬尾神経圧迫
3.4.1塩化カルシウム誘発
腹部大動脈瘤(AAA)は放置すれば致死性の高い疾患であり、外科手術が唯一の治療法とされています。弊社は、塩化カルシウム惹起によるAAAモデルを有しています。超音波診断装置を用いた腹部大動脈径の計測が可能です。
3.5.1大腿動脈結紮法
末梢動脈疾患(PAD)は糖尿病患者や高齢者に多く見られる疾患であり、重症化すると下肢の切断を余儀なくされ、QOL(Quality of Life)の著しい低下につながります。下肢虚血モデルはPADのモデルとして汎用されており、医薬品以外にも骨髄単核球などの細胞成分の再生効果についての研究に多く用いられています。
3.6.1大動脈弓狭窄法
4.1.1クエン酸またはカプサイシン誘発
4.2.1アルコール誘発喘息
4.3.1リポポリサッカライド(LPS)曝露(急性)
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は、臨床的に重症の状態の患者に突然起こる呼吸不全の一種です。特に発症前後の状態を急性肺傷害と呼びます。リポポリサッカライド(LPS)を吸入させることで急性肺炎症モデルを作製します。
4.4.1フェノールレッド分泌モデル
4.5.1ブレオマイシン誘発
特発性肺線維症は肺の高度な線維化を主体とした、拘束性換気障害をきたす肺疾患です。ステロイドや免疫抑制薬に対する反応性が悪く予後不良です。弊社はブレオマイシンの肺線維化作用を用いて肺線維症モデルを作製します。
5.1.1自然発症糖尿病モデル
5.1.2ストレプトゾトシン(STZ)誘発Ⅰ型糖尿病性腎症モデル
5.1.3全身性エリテマトーデス(SLE)モデル
全身性エリテマトーデス(SLE)は、全身の臓器に原因不明の炎症が起こる自己免疫疾患の一種であり、膠原病の1つとして分類されています。MRL/lprマウスおよびNZBWF1マウスは共にSLE様のループス腎炎を自然発症することで知られており、SLEモデルとして汎用されています。
5.1.45/6腎摘出
5.1.5アデニン腎不全
慢性腎臓病患者は年々増加の一途をたどり、慢性腎不全患者数を減らすことは急務ですが、現在用いられている主な指標では病状を判断し難いです。
近年、β2-microglobulin およびNGAL(Neutrophil Gelatinase-Associated Lipocalin)は腎障害を検出するバイオマーカーの一つとして注目されています。これらが、動物モデルにおいて腎不全の病態モデルの評価パラメーターとして有用です。
※腎不全モデルとしては、糸球体の障害により2 次的に高リン血症を発症するアデニン誘発腎不全モデルラットを用い、化合物の効果の検討ができます。
排尿障害モデルとして、過活動膀胱モデル(OAB:脳梗塞誘発)、間質性膀胱炎モデル(IC:塩酸、シクロフォスファミド、酢酸誘発)、下部尿路障害モデル[LUTS:前立腺肥大(BPH)]、腹圧性尿失禁(SUI)および脊髄損傷モデルがあります。評価法としては、膀胱内圧を測定可能なシストメトリー法と自然排尿により尿流動態を測定するウロフロメトリー法があります。弊社開発の排尿機能測定システムを用いて、継時的に微量排尿の尿流動態の測定が可能です。
5.2.1過活動膀胱
5.2.2脊髄損傷排尿障害
5.2.3間質性膀胱炎(塩酸、シクロフォスファミド、酢酸誘発)
5.2.4下部尿路障害(前立腺肥大症)
5.2.5腹圧性尿失禁
6.1抗原感作 -抗体産生-
当社は「抗体作製業務」、「イムノアッセイ法の開発〜検体測定 (GLP対応可)」、「バイオ医薬品の特性試験、保存安定性における測定」、「臨床検体の測定」などの受託ができます。
6.2全身性エリテマトーデス(SLE)モデル
全身性エリテマトーデス(SLE)は、全身の臓器に原因不明の炎症が起こる自己免疫疾患の一種であり、膠原病の1つとして分類されています。MRL/lprマウスおよびNZBWF1マウスは共にSLE様のループス腎炎を自然発症することで知られており、SLEモデルとして汎用されています。
6.3乾癬モデル
尋常性乾癬は、慢性の皮膚角化疾患であり、典型的な症状として赤い発疹とその上に白色の鱗屑(皮膚上皮の角質細胞が剥がれ落ちたもの)を伴う発疹が認められます。症状が目に見える形で現れるため、QOLを著しく低下させる疾患です。
当社はマウスを用いて抗ウイルス剤であるイミキモド誘発尋常性乾癬モデルの作製し、被験物質の薬効評価することが可能です。
6.4慢性GVHDモデル
7.1鉄欠乏性貧血(瀉血)
7.2in vitro 血小板凝集試験
血小板凝集作用は血液凝固のために重要な機能ですが、血栓などを発生させることで脳疾患や心疾患など重篤な状態を誘発させる場合があります。血小板凝集試験は血小板凝固薬などの評価に汎用されています。
8.1.1カラゲニン誘発浮腫
カラゲニン誘発モデルは浮腫による痛みを対象としたモデルです。疼痛または抗炎症薬のスクリーニングや評価に汎用されています。
8.1.2イースト疼痛
8.1.3アジュバント関節炎
アジュバント誘発モデルは全身性の炎症による痛みを対象としたモデルです。疼痛または抗炎症薬のスクリーニングや評価に汎用されています。
8.1.4U型コラーゲン誘発関節炎
関節リウマチ(RA)は免疫機能異常状態を基礎とする慢性炎症性疾患であり、多発する関節炎と急速に進行する関節破壊等の関節症状を主症状としています。U型コラーゲンで免疫して関節炎を誘導する本モデルは、関節炎モデルとして汎用されています。
8.1.5変形性関節症(MIA誘発、後肢の重量配分、足底機械刺激)
変形性関節症(OA: Osteoarthritis)は関節の軟骨の変性および消失を特徴とする疾患であり、骨・関節の疾患の中で最も発症頻度の高い生活習慣病の一つです。弊社はモノヨード酢酸ナトリウム塩(MIA)を膝関節腔内に投与して惹起されるOAモデルを保有しています。
8.1.6紫外線紅斑
紫外線照射により、モルモットの紅斑モデル作製し、皮膚反応スコアをパラメーターとして、被験物質の薬効評価ができます。
8.1.7アトピー様自然発症皮膚炎
アトピー性皮膚炎などで観察される掻痒はQOL(Quality of Life)を著しく低下させます。弊社はコンベンショナル飼育環境を維持しており、NCマウスをコンベンショナル環境下で飼育することにより、アトピー性皮膚炎を自然発症する病態モデルを有しています。
8.1.8子宮内膜症
ラット子宮片を腹壁に自家移植するラット子宮内膜症モデルを作製し、子宮内膜症に対する被験物質の改善効果を評価することができます。
8.1.9アレルギー性脳脊髄炎(EAE)モデル(スコア評価)
実験的自己免疫性脳髄炎(Experimental autoimmune encephalomyelitis:EAE)は、中枢神経組織由来の蛋白質抗原やペプチドを免疫することで誘導される自己免疫モデルであり、多発性硬化症(Multiple Sclerosis:MS)と病態症状が類似していることから、MSの研究等に使用されています。弊社は再発・寛解型モデル(SJLマウス)および慢性型(C57BLマウス)の2種類のモデルを有しています。
8.1.10X線誘発口内炎モデル
アレルギーは免疫反応に基づく重要な生体反応です。IgEを介するI型アレルギー、細胞傷害型ないしは細胞融解型のU型、免疫複合体型またはArthus型と呼ばれるV型、細胞性免疫であるW型アレルギーがあります。我々はT型のモデルとして受身皮膚アナフィラキシー(PCA)、W型として遅延型反応(DTH)を有しており、それぞれ抗アレルギー薬のスクリーニングに使用可能です。
8.2.1受身皮膚アナフィラキシー(PCA)I型
8.2.2遅延型反応(DTH)IV型
8.2.3掻痒反応(SubstanceP誘発/皮膚炎自然発症)
掻痒はさまざまな要因で惹起される耐え難い衝動です。弊社は化学物質誘発による掻痒行動モデルを有しています。化学物質で惹起された掻痒行動を、掻痒行動システムを用いて客観的に評価します。
アレルギー性結膜炎では、花粉症などの抗原によるアレルギー反応により、かゆみ、結膜の腫脹、目やになどの分泌物が生じます。弊社はDNP-Ascaris、OVAおよびブタクサなどのアレルゲンを用いた抗原抗体反応によるモデルを有しています。
8.3.1OVA誘発(アレルギー性)結膜炎
8.3.2DNP-アスカリス誘発(アレルギー性)結膜炎
8.3.3ブタクサ花粉誘発(アレルギー性)結膜炎
9.1.1幽門結紮胃潰瘍
9.1.2アスピリン胃潰瘍
9.1.3インドメタシン胃潰瘍
9.1.4デキストラン硫酸Na(DSS)誘発大腸炎
潰瘍性大腸炎は主に大腸粘膜に潰瘍やびらんができる非特異性炎症性疾患です。DSS誘発大腸炎モデルは潰瘍性大腸炎のモデルとして汎用されています。
9.2.1テレメトリー法による無麻酔・無拘束消化管運動測定
消化管運動専用テレメーターおよびPowerLabシステムを使用し絶食下で、無麻酔・無拘束イヌの胃体部、胃前庭部、十二指腸および空腸の消化管運動能力の測定により、被験物質のイヌ消化管運動への影響の検討ができます。
9.3.1経腸輸液高速注入負荷下痢
9.3.2排便(浣腸作用)
排便困難や便失禁等はQOLを著しく低下させます。現在、わが国の便失禁の潜在患者数はおよそ500万人になると推定されており、今後の高齢化社会によりさらに患者が増えると予測されます。現状、薬による治療法は十分ではなく、新たな治療薬の開発が望まれています。新たな治療薬の開発には、モデル動物を用いたスクリーニングが重要でありますが、これまでは小動物を用いた麻酔下の実験系しかありませんでした。
当社では、消化管運動測定システムを用いて、イヌの消化管及び内肛門括約筋測定系を立ち上げ、生体反応をより反映できる覚醒下で、被験物質の内肛門括約筋運動に及ぼす影響の検討ができます。
9.4.1低繊維食誘発
9.4.2モルヒネ(又はジヒドロコデイン)誘発
9.5小腸閉塞モデル
9.6.1胃結紮法
本実験系は、逆流性食道炎モデルラットを用いて被験物質の食道粘膜損傷抑制作用を評価する試験法です。
9.7.1チオアセトアミド誘発肝線維化
チオアセトアミド(TAA)は、肝臓で代謝され、その過程により肝障害を生ずることが知られています。その障害は肝蔵の病理組織学的所見および血中生化学的変化がヒト肝線維症に類似しています。当社では、チオアセトアミド誘発肝線維化モデルを用いて、肝臓機能改善薬の開発における非臨床試験を受託できます。
9.7.2D-ガラクトサミン誘発
D-ガラクトサミンは、肝臓で特異的に代謝され、その過程により肝障害を生ずることが知られています。その障害は肝蔵の病理組織学的所見および血中生化学的変化がヒトウイルス性肝炎に類似しており、四塩化炭素誘発モデルと並んで汎用されています。本試験系は、D-ガラクトサミン誘発急性肝障害モデルにおける肝保護作用を目的とした種々の被験物質の作用を検索するものです。
9.7.3コンカナバリンA(ConA)誘発
9.7.4非アルコール性(NASH)
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は飲酒歴がないのにも関わらず、アルコール性脂肪性肝炎に似た慢性肝障害を生じる病態です。弊社は独自に開発した肝線維化および高脂血症を伴うNASHモデルを有しています。
9.7.5四塩化炭素誘発(短期、慢性期)
10.1.1切傷、欠損傷、褥瘡 -床擦れ-
10.2.1紅斑 -UV照射-、保湿、コラーゲン合成低下モデル、皮膚色素沈着
日焼けは、皮膚が太陽光に含まれる紫外線(UVB)に曝露されることによって数分から数時間後に紅斑が生じる“サンバーン”と、サンバーンが消失した数日後に現れるメラニン色素の沈着が生じる“サンタン”とに分けられます。有色モルモットを用いて、紫外線照射による色素沈着モデルとして被験物質の評価試験を受託できます。
11.1.11型および2型糖尿病
糖尿病は神経障害、腎症、白内障などの合併症を引き起こします。血糖値をコントロールすることは合併症の発症を制御する上で重要です。弊社はストレプトゾトシン(STZ)で誘発される1型糖尿病、ZDF、GKラット、db/db、KK-Ayマウスなどに代表される2型糖尿病モデルの経験を有しており、様々な系統に対応可能です。
11.1.2高カロリー食負荷
肥満は摂餌エネルギーと消費エネルギーのアンバランスを特徴とするエネルギー代謝異常であり、多くの生活習慣病の原因の一つです。弊社は高脂肪食負荷させる肥満モデル(食餌誘導性肥満:Diet-Induced Obesity:DIO)を有しています。
11.1.3呼吸代謝測定
メタボリックシンドロームは内臓脂肪型肥満を共通の要因として高血糖、脂質異常、高血圧が引き起こされる状態で、それぞれが重複した場合は命にかかわる病気を招く場合もあります。食生活の改善や運動などによる予防・改善が重要ですが、治療薬の開発も盛んに行われています。呼吸代謝の測定によって得られる呼吸商やエネルギー消費量は抗肥満効果を知ることができる重要な指標です。
11.1.4グルコース負荷試験(OGTT),インスリン負荷試験(ITT)
11.2.1自然発症
11.2.2高コレステロール食負荷
11.2.3コーンオイルエマルジョン負荷(脂質の消化吸収抑制)
ご提供いただいた各種ヒト、マウスおよびラットがん細胞株を移植した担がん動物を作製し、抗腫瘍効果を評価します。バイオセーフティレベル(BSL)2の細胞株の使用が可能です。移植部位は皮下、腹腔内および同所(脳内、胃、膵臓、子宮、前立腺等)が可能です。免疫不全動物として、ヌードマウス、ヌードラット、SCIDマウス、NOD SCIDマウスおよびNOGマウス等の経験を有しています。また、PDX(Patient-Derived Xenograft)を用いた評価も可能です(PDXを用いた創薬支援サービス)。
12.1ヒト腫瘍細胞株 皮下移植・腹腔内移植・同所移植
12.2マウス腫瘍細胞株 皮下移植・腹腔内移植・同所移植
12.3ラット腫瘍細胞株 皮下移植
12.4転移 -肺転移、肝転移
血行性肺転移モデル、自然肺転移モデル、経脾肝転移モデルなどの実績があります。ヒト大腸がん細胞株HT-29を用いた経脾肝転移モデルは、自然転移モデルと比較して再現性に優れています。
12.5ウサギVX2がん移植 -肝、腎、脾、胃、腸、筋、皮下
ウサギVX2がんは主に肝臓がんのモデルとして使用されています。投与はヒトの血管造影法に準じた固有肝動脈への動脈内投与により行います。腫瘍の大きさ、病理解析およびエコー観察による評価が可能です。
12.6ウサギVX2がん転移 -肺、肝、脳
13.1In vitro抗腫瘍試験(各種細胞)
ご提供いただいたがん細胞株などを用いて、抗腫瘍効果を評価します。60以上の細胞株の使用経験があります。細胞生存率が50%となる濃度(IC50)等にて評価します。Cell Counting Kit-8やCellTiter-Gloなど種々の検出法(比色法、蛍光法、発光法)による評価が可能です。
13.2クロット溶解試験(各種動物血液)
13.3初代細胞を用いる細胞傷害性試験(肝実質・副腎皮質・神経細胞)
初代細胞を用いて化合物の細胞傷害性を細胞逸脱酵素や細胞生存率をもとに評価します。肝実質細胞(ラット、イヌ、サル)、副腎皮質細胞(ラット、モルモット、イヌ、サル)、神経細胞(ラット)、シュワン細胞(ラット)、ライディッヒ細胞(ラット)の経験があります。
13.4血小板凝集試験(各種凝集素)
13.5ADCC(Antibody-Dependent Cellular Cytotoxicity:抗体依存性細胞傷害)活性測定
抗体に依存した細胞傷害活性を応用した抗体医薬が数多く開発されています。その活性を評価する方法として抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性測定が知られています。弊社ではサルまたはヒトの末梢血単核球細胞(PBMC)をエフェクター細胞として用いた経験を多数有しています。
13.6CDC(Complement-Dependent Cytotoxicity:補体依存性細胞傷害)活性測定(各種細胞)
補体に依存した細胞傷害活性を応用した抗体医薬が数多く開発されています。その活性を評価する方法として補体依存性細胞傷害(CDC)活性測定が知られています。弊社では市販のヒトおよびウサギ補体を用いた経験を有しています。
13.7遺伝子発現解析
測定法:リアルタイムPCR測定法
13.8細胞表面マーカー発現解析
測定法:フローサイトメトリー法
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